股関節とその病気

股関節のはたらき 股関節の病気 症 状 治療方法 治療方法2 杖の使用について  日常生活で心がけること まとめ 質問コーナー

股関節とその病気について理解しましょう

股関節は、体重を支え、立ったり、歩くなどの移動を行う上で大切な関節です。股関節に障害があると動きが悪くなり、歩く時などに痛みが出て、日常生活がたいへん不便になります。

股関節に障害がある患者さんにとって、日常生活をいつも快適なものにするためには、股関節に負担をかけないようにしながら、股関節の周りの筋肉を鍛えることが肝心です。負担をかけないと言っても「過度の安静」は筋力低下につながり、股関節への負担が増えることもあります。

このページでは、1)皆さんの様々な疑問を少しでも解決するために、そして 2)股関節に痛みを感じている方が、下肢の筋力を維持しながら、股関節に負担をかけないように生活するための要点をご紹介しています。

また、股関節の疾患や治療法についてもまとめてあります。病気や治療、日常生活などについて分からないことや、ご心配なことがありましたら、いつでも医師、看護師、リハビリテーション担当理学療法士、作業療法士などのスタッフにおたずね下さい。

股関節のはたらき

股関節は身体の中で最も大きな関節です。体重を支えつつ、立つ、歩く、またぐ、昇る、降りる、とぶ、けるなどのさまざまな動作をこなす要ともいえる関節です。 しかし、股関節に障害が生じると、動くときに痛むようになり、ひどい場合にはただ立っているだけでも痛むようになります。また、動きも悪くなります。

健康な股関節

股関節股関節は、太もも(大腿骨)の上端の丸い骨頭が骨盤のくぼみ(寛骨臼)にはまり込むようになって、関節を形づくっています。  股関節は、周囲の筋肉によって前後、左右、あるいは回旋したりと、自在に動かすことができます。

○ 関節軟骨は、関節の表面を覆っている厚さ2~4mm程度の層です。健康な軟骨は股関節にかかる体重を吸収し、非常に滑らかに動きます。変形性関節症では、関節軟骨がすり減り、骨も変形してしまいます。

○ 骨頭のおよそ2/3が寛骨臼に包み込まれていることにより、安定性と、体重支持において重要な役割を果たしています。この覆いが不十分な状態が『臼蓋形成不全』です。

大切な中殿筋ちゅうでんきん

○ 股関節のまわりの筋肉の力により、脚全体を動かしたり、横に開いたり閉じたり、内方や外方にねじったりすることができます。

○ 筋肉の中でも中殿筋は、立ったり歩いたりするときにとても重要な役割をはたします。中殿筋は骨盤の骨と大腿骨を結んでいます。片足で立った時にバランスを保っていられるのもこの筋肉がしっかりと働いているからです

中殿筋

正常では、片足で立ったとき、中殿筋がしっかりと働き、骨盤は水平に保たれます。中殿筋の力が弱いときは骨盤を支えることができず、体が傾きます。そのた め歩くときに体が左右に揺れてしまいます。これはバランスを保つため代償として反対側の骨盤が下がるためによるものです。(上図)

股関節の病気

変形性股関節症

臼蓋と骨頭の表面を覆っている軟骨がすり減り、軟骨の下の骨がむき出しになり、表面は凹凸となり、一部は硬くなります。成人の股関節疾患の中で最も多く見られるもので、高齢者の方によく見られ、近年増加傾向にあります。 一次性変形性股関節症と二次性変形性股関節症があり、わが国では二次性変形性股関節症の割合が非常に高く、女性に多いのが特徴です。

○ 一次性変形性股関節症
原因不明に関節軟骨がすり減り、骨が変形します。

○ 二次性変形性股関節症

生まれつきの股関節の脱臼(先天性股関節脱臼)や股関節の発育が悪いこと(臼蓋形成不全)などが原因となって発症するものです。

変形性股関節症は、関節の クッションとしての役割を担い、滑りをよくしている関節軟骨が傷つきすり減って、骨が破壊もしくは増殖を起こしたために生ずる病気です。痛みが出たり、安 静により痛みが軽減したりします。これを繰り返しながら、多くの方は非常にゆっくりと進行していく慢性的な病気です。まれに数か月のうちに急速に悪化する 方もおられます。

臼蓋形成不全

(特発性)大腿骨骨頭壊死症

大腿骨への血流骨頭に血液を送る大腿動脈と静脈は右図のように走っています。血管の走行は非常に複雑であり、 血行障害を起こしやすい構造になっています。大腿骨骨頭壊死は、この大腿骨頭栄養血管の血流が悪くなり、 骨が壊死してしまう病気です。(下図)
多くは原因不明ですが、ステロイド剤を多量に使用した場合や、 アルコール摂取量の多い人などに発症することが多いです。

また、大腿骨骨頭壊死症はくに国の特定疾患にしてい指定されています。

壊死

関節リウマチによる股関節症

女性に多い疾患(男女比:1対4)で、原因不明です。30~50歳をピークに、若者から高齢者全般に及びます。 身体の多くの関節に炎症が起こり、関節が腫れて痛む病気です。

最初、手や足の指関節に痛みや腫れを伴う関節炎が起き、やがてひじ肘や肩、首などの関節に広がっていきます。股関節に及ぶ場合には、股関節を 伸ばせなくなったり、立ったり坐ったりする動作や階段の「昇る、降りる」の動作などがスムーズにできなく なったりします。また、股関節を動かせる範囲が狭くなるため、歩き方がぎこちなくなります。

治療法は、薬で痛みをやわらげたり、運動やリハビリテーションなどを行ったりする保存療法が行われます。
症状が進行すると、破壊された関節を再建するために、人工骨頭や人工股関節に置き換える手術が行われることもあります。

感染(股関節炎)

何らかの原因で股関節内に細菌が侵入したため起こる炎症(感染)を言います。 血行性のものや骨髄炎によるものが多く、悪寒戦慄を伴い、股関節の激痛があり、膿が貯まり、 腫れ、熱感が強くなります。乳児に見られることもあります。

大腿骨頚部転子部骨折

○ 大腿骨頚部骨折とは
“またの付け根”(大腿骨の近位部)の骨折を大腿骨頚部骨折と言います。おおまかに骨折が関節包の内側なら内側骨折、外側なら外側骨折と分類できます。内側骨折のほうが骨癒合は不良と言われています。早期診断、早期治療、早期(社会)復帰が大切です。

大腿骨頚部骨折は高齢者に多い骨折で、骨粗鬆症の進行とともに骨がもろくなり、少しつまずいただけでも骨折しやすくなります。高齢者の寝たきりの原因の第3位が骨粗鬆症による骨折です。中でも大腿骨頚部骨折は4人に1人程度の方が寝たきりの原因となっています。

大腿骨頚部

○ 骨粗鬆症とは
年齢とともに骨量が減少すると、骨の構造が壊れ、骨は非常にもろくなり、折れやすくなります。これが骨粗鬆症です。女性ホルモンが関係しており、閉経 後の女性に特に多い病気で、ちょっと尻餅をついたり、転んだ拍子に手をついただけでも簡単に骨折するようになります。高齢者の方の自立やQOL(生活の 質)を低下させる重篤な疾患です。

症 状

痛みと、動きが悪くなること(可動域制限)です。そのために重いものを持てない、長く歩けない、階段を昇ったり降りたりすることがしにくくなり、靴下を履きにくい、爪が切りにくいなど、日常生活上たいへん不便です。

股関節の痛み

痛みはじめは重たい感じ、張った感じ、長く歩いた後の疲労感などで始まります。スポーツの後や動作の変わり目に感じることが多いです。
また痛みの部位も股関節の他に、腰部、殿部、大腿部、膝などに痛みを感じることもあります(関連痛)。

関節の動きが悪い

症状が進行していくと、次第に股関節の動きは悪くなり、動く範囲が狭くなっていきます。曲がりが90°以下になると爪切り、靴下の履いたり脱いだりの動 作が困難になります。また、股関節が曲がったままで伸びなくなった場合には、補うために腰が反ってしまい、お尻が出っぱったような姿勢となります。

脚を引きずる(跛行)

痛みが強くなったり、疲れてくると跛行が見られます。これは、筋力低下や痛みから逃れようとするために起こります。

治療方法

保存療法(薬やりがく理学りょうほう療法など)と手術療法があります。

1)どのような病気か
2)どの程度股関節が傷んでいるか
3)片側か、両側の股関節の障害か
4)年齢、筋力の程度、体重、スポーツ活動の程度、職業
5)治療に費やせる時間

などを合わせてどのような治療をするか判断します。

保存療法

ポイント

○ 薬物療法
関節の炎症を抑え、痛みをとるために行います。湿布、塗り薬、内服、注射など病気や症状によって使用する薬剤は変わってきますが、非ステロイド系抗炎 症剤や、ステロイド剤、ビタミンB製剤などがあります。痛いとき、あるいは痛みが出るような動作をする前に服用してください。

お薬は、医師の指示のもと処方されます。どこがどのように痛いのかを正直に医師に伝えましょう。

○ 運動療法
痛みを取り除き、低下してしまった筋力や、関節および神経の機能回復や改善を目的とした治療をします。股関節の周囲の筋力を強くすることは、股関節へ の負担を軽減させ、痛みを緩和するとともに変形の進行を遅らせるなど、有効な治療の一つです。また、生活習慣病の改善や高齢者の転倒や骨折、寝たきりの予 防にもなります。

*筋力増強や関節の動きを良くすることを同時に行います。患者さんの股関節の状態や痛み、筋力、他の病気の有無で異なります。医師または、理学療法士と相談して進めてください。

運動のポイント

○ 筋肉ストレッチ
できる範囲でやってみましょう。痛みがある場合は無理しないようにしましょう。

*筋肉やけん腱を引き伸ばして、からだの柔軟性を高めます。
反動をつけずにゆっくりと引き伸ばします。
*呼吸は止めずに、自然にリラックスして行いましょう。
*痛みが出なければ、30秒くらいはその姿勢を保持しましょう。

○ 筋力トレーニング

おなかと背中の筋肉を強くする運動

運動

おしりのまわりの筋肉を強くする運動

運動

おしりの筋肉(大殿筋だいでんきん)を鍛える運動

運動

運動立った姿勢で、台につかまりながら、おしりを引き締めるように力を入れます。片手ずつおしりをさわり、おしりの筋肉が硬くなることを確認しましょう。

 

 

 

運動立った姿勢で、台につかまりながら、片足をそのまま後ろに上げます。体が前に傾いたり、腰に力を入れすぎないように注意し、おしりに力が入るよう意識しましょう。バランスを崩さないように注意しましょう。

 

 

 

股関節の前面の筋肉(腸腰筋ちょうようきん)を強くする運動

運動椅子に腰をかけ、なるべく背すじを伸ばし、足踏みをするように足全体を持ち上げます。

股関節の外側の筋肉(中殿筋ちゅうでんきん)を強くする運動

運動

運動片足を横にゆっくりと開き、また戻します。片足立ちになるので、バランスに注意しましょう。勢いよく上げたり、無理に高く上げると、腰を痛めることもあるので、「ゆっくり」、「可能な範囲」で、「股関節の外側の筋肉に力が入っていることを意識」しながら行いましょう。

 

 

 

 

 

太ももの前面の筋肉(大腿四頭筋だいたいしとうきん)を強くする運動

運動

太ももの内側の筋肉(内転筋群ないてんきんぐん)を強くする運動

運動仰向けに寝て、膝の間にクッションや座布団を入れます。クッションを押しつぶすように膝を閉じて太ももの内側に力を入れます。

 

 

足全体の筋肉を強くする運動

運動足を肩幅くら いに開き、背すじをのばしたまま、両手で支えて体を前に倒し、おしりを落とすようにしてできるところまでしゃがみ、またゆっくりと膝を伸ばしていきます。 このとき、膝とつま先の方向が同じになるようにしましょう。また、曲げた時に膝がつま先より前に出ないようにしましょう。前に出すぎると、膝へ体重がかか りすぎて、逆効果です。

 

 

運動

長座りの姿勢で、壁に足の裏をつけます。少し膝が曲がった位置から、ゆっくりと足で壁を押すように、足全体の力を入れます。浴槽で行うのも良いでしょう。

 

運動は、医師・理学療法士の指示に従って行いましょう

治療方法2

○ プールでの水中運動
浮力により股関節への負担を軽くし、全身の余分な緊張を和らげます。また、呼吸・循環機能も高まります。

水泳・前歩き
両腕を水中前面に伸ばして歩くと、体のバランスがとりやすくなります。ひざを上げ、脚を前に出します。このとき、上半身を前にかがめると背中が丸くなり、腰痛の予防になります。

・後ろ歩き
後ろに気をつけながら歩きます。やはり上半身は前かがみにしますが、後ろから水圧がかかるため、自然に前かがみになります。

・横歩き
あまり大またにせず、腰がそらない程度の幅にします。このときも上半身はやや前方へ傾けます。つま先とひざの方向が同一になるように気を付けます。

 

誤った方法で行うと、逆に腰や脚を痛めたり、効果も上がりません。理学療法士やインストラクター等の指導に基づいて行いましょう。

 

散歩○ 散歩、ウォーキング
*股関節の痛みが和らぎ、症状が安定している時に行いましょう。
*芝生や土の上を歩きましょう。
*途中で鋭い痛みを感じるときは、無理して歩かず休憩を!
*長い時間・距離を歩く時は杖を使うようにしましょう。
*30分~1時間くらいのウォーキング。
*終わった後に心地よい疲労感を味わう程度に。
*股関節の状態、体力、他の病気の状態(高血圧、糖尿病、膝関節症)に合わせて行いましょう。

○ 自転車
急がずに手ごろな道を選びましょう。

自転車

降りるときは、痛みの少ない方の足から地面につけましょう。

手術療法

人工関節保存療法で十分に改善が得られない場合、手術療法を行います

○ 人工関節置換術
自分の股関節を取り除き、その部分に金属と特殊なプラスチック(ポリエチレン)からできた人工関節を入れて固定するものです。

 

○ 骨切り術
痛みを伴う関節の骨を切除したり、切って向きを変え、矯正し、痛みを取り除く手術です

人工関節

関節固定術○ 関節固定術
片側の股関節が高度に破壊され、痛みが激しいへんけいせい変形性こ股かんせつしょう関節症の人や、若くて肉体労働などを行う人、感染を伴い人工かんせつ関 節ちかんじゅつ置換術ができない人に行うことがあります。股関節の軟骨を取った後、金属プレートなどを使用し、固定します。

 

 

杖の使用について

股関節が痛いと、股関節に体重をしっかりかけることができず、身体や骨盤が左右に揺れ動き、不安定になります。 また、片足で立ったとき、体重のおよそ3倍の力が股関節にかかり、中殿筋に大きな負担がかかります。1本杖を持つのは、 この中殿筋の働きを助ける目的があります。2本足で受けもつ力を「2本の足+1本杖=3本」で分担するのです。
杖を持つと重心が左右に振れず身体や骨盤は平行に保たれ、歩く姿も安定します。

*片足にかかっていた力を軽減できます。
*肩のゆれを防ぐことができ、転倒の予防になります。

杖の種類

T字杖の長さの目安は、立って腕を自然に下ろしたときの手首の高さです。
痛みと病気の進行によって杖を使い分けましょう。「杖を使うこと」を格好が悪いといって避けてしまいがちです。そのため、杖なしでつよい痛みをこらえ て生活し、病気を進行させる人が多いのも事実です。医師や理学療法士のアドバイスを得て、正しい杖の使い方と歩き方をしっかりと身に付けることが大切で す。

 

~杖の使い方~

杖は良いほうの股関節側の手で持ちます。(例:右股関節の痛み→左手に杖)

○ 杖を持っての歩き方

歩き方

階段の歩き方
~階段の昇り降りのポイント~
*杖や手すりを使いましょう
*階段の上の段に常に良いほうの足があるように昇り降りしましょう
・・・昇るときは、良い方の足から
・・・降りるときは、痛い方の足から

日常生活で心がけること

日常生活では、股関節に負担をかけないようにしながら、股関節の周りの筋肉を鍛える。

~日常生活のポイント~
*太らない(体重コントロール)
*長い距離を歩かない,走らない
*重いものを持って歩かない
*運動は、自転車や水泳を!
*日常生活の工夫(杖の使用、椅子や風呂、トイレの工夫など)

栄養管理と体重管理

○ 栄養管理
*バランスのよい食事を心がけましょう。
*多量のアルコール、カフェイン摂取は控えましょう。

○ 体重管理について
体重が1㎏増えれば、股関節への負担は3~5㎏増えます。股関節への負担を減らすためにも、 肥満には気を付けましょう。適正な体重は、症状や、骨の状態で個人差がありますので、 主治医とご相談ください。

BMI(Body Mass Index) =体重(Kg)÷身長(m)2

標準は、22です。最も病気の少ない値と言われています。

生活様式を工夫しましょう

股関節に負担をかけないような生活を心がけましょう。

上置き式便器○ トイレは洋式へ
〈和式トイレ〉から〈洋式トイレ〉へ
自宅が和式トイレの場合は、便座の上に置いて洋式と同様な姿勢が取れる簡単な椅子が介護用品店などで市販されていますので、利用されるとよいでしょう。

○ 睡眠
布団よりもベッドの方が、立ち上がるときに股関節にかかる負担を減らすことができます。

入浴○ 入浴
*シャワーチェア-など高めの椅子の使用が、負担軽減に効果的です。
*股関節が曲がりにくい場合は、浴槽内に椅子を置くと楽です。
*転倒予防のために手すりや、滑り止めのマット(床、浴槽内)なども利用しましょう。
*座って入れる浴槽にはふちに座ってから足を入れると入りやすいです。

 

 

○ 畳の部屋にも椅子を一つ
和室にも椅子を一つ置いておくと、疲れた時に簡単に休めるので大変便利です。

○ 家事
*なるべく柄は長い掃除機を使うと楽です。
*床掃除は、モップかけなど立ってできる方法でしましょう。(人工関節の場合)
*買い物はカートを利用し、重いものはカートに入れましょう。
*台所に椅子や杖を置くと座って作業ができて便利です。
*椅子がなくても、悪いほうの足を低めの台に乗せておくだけでも楽です。

バリアフリー○ 危険物はなくしましょう
*滑りやすい小さな敷物やじゅうたんなどは、滑り止めかピンで固定しましょう。
*コードなどはテープで固定したり、壁に伝わせるなど工夫しましょう。
*廊下や階段に手すりがあると安心です。
*つまづきやすい段差はなくしましょう。足元灯で足元を明るくするとよいでしょう。

靴下エイド○ 日常生活に役立つ道具
日常生活上で股関節に痛みがあり、行動が制限されるとき、リーチャー、くつ下エイド、シャワーチェアなどを使うと便利です。

リーチャー

○ 庭仕事・農作業
草取りなどは、股関節が曲がり過ぎないように、両膝をついて行うか、椅子に腰かけて行うなど工夫しましょう。痛みが出てきたら無理をせず、20~30分に一度は休憩をとりましょう。(人工関節の場合)

○ くつ選びのポイント

くつ選び

まとめ

股関節を大切にする5つのポイント
1)股関節のことを知る
2)日常生活の工夫・注意をする(重いものを持たない、肥満予防、靴選び)
3)股関節の周囲の筋力増強に努める
4)定期的に専門医と相談してください
5)家族の方の協力と支援が必要です

 

注:ここに挙げていることは、一般的なことです。症状や病気の程度は1人1人異なります。主治医と相談しながら進めてください。

質問コーナー

一日にどれくらい運動したらいいですか? また、毎日続けたほうがいいですか?

股関節の状態、体力、他の病気を考え合わせて決めましょう。運動は根気良く、毎日続けてください。

保存療法を続ければ、症状は改善するのでしょうか?

筋力をつけることは重要です。股関節の病気の内容や程度によりますが、まずとり組んでみましょう。

車に乗ってもよいでしょうか?

痛みがなければかまいません。乗り降り動作に注意してください。

どの程度の労働が可能でしょうか?

股関節の状態、体力、他の病気の有無で一人一人異なります。主治医とよく相談してください。

旅行に行ってもよいですか?

時間、スケジュールの余裕を持って行きましょう。杖を忘れずに。重い物は宅急便を使うのも便利で負担を減らせます。

杖はいつも使用したほうがよいですか?

少なくとも痛みのあるときや、遠出のときには使いましょう。股関節にかかる負担を軽減します。

生活に役立つ道具(リーチャー、くつ下エイドなど)はどこに売っていますか?

病院の売店や、介護用品店、福祉関係の施設などで購入することができます。

マッサージは効果がありますか?

硬くなった筋肉をほぐし、血行をよくすることは効果的ですが、股関節症の根本的な治療にはつながりません。また、痛みの強いときや、腫れたり、赤くなって いるときにマッサージをすると症状を悪化させることがあるので、避けたほうがよいでしょう。主治医に十分に相談してください。

入浴は効果がありますか?

筋肉を温めることで痛みを和らげ、血液の流れを良くし、筋肉の緊張を和らげます。しかしながら、腫れているときや、熱を持っているときなどは入浴を避けたほうがよいでしょう。

いつ手術を受けようか悩んでいます。

股関節の状態、片側か両側か、痛みの程度、仕事の内容、家庭の状況などから考えましょう。「いたみや動きが悪く、日常生活を送る上でがまんできなくなった時」が一つの目安でしょう。(股)関節専門医と十分に相談することをおすすめします。

夫婦生活について。

人工関節置換術では脱臼の危険位に注意することが大切です。遠慮せずに医師、看護師、理学療法士に相談してください。

このコーナーの情報は専門医の監修を頂いておりますが、患者様の状態は個人によって異なりますので、
詳しくは医療機関で診断を受け、主治医よりご説明を受けて下さい。

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